2024年の幕開けは能登半島の大地震、旅客機の火災と大きなニュースが続いてしまいました。「これからどうなってしまうのだろう」という不安もありますが、一刻も早い復興を祈りつつ、今自分に出来ることをしっかりやっていく事が大切だと気を引き締めて毎日を過ごしていきたいと思います。
1月11日、12日と2日間、保護者会主催の「勉強会」が行われました。3施設合同、さらに卒室児のかるがも会も一緒に子育てを考え、教室や学年の枠を超えて交流する機会となりました。長年親子教室の職員として子ども達や保護者の方と向き合って来られたNPO法人子育て支援おやこの中川多美子副理事長に「私の子育て」を話して頂きました。自分の子どもの障害を受け入れるのに時間がかかったこと、子どもが迷子になり命の縮む思いを何度もしてきたこと、先輩お母さんに沢山の事を教えてもらった事、地域の方々の運動とお母さん達の頑張りで今の親子教室があることなどとても心に響くお話でした。グループに分かれての座談会では、小さい子のお母さんは心配な事を話し、先輩お母さんが「家の子はこうだったよ」「今はこうなった」と笑顔で励ましながら答えてくれる、とても暖かい雰囲気の中で色々なお話が出来ました。同じ年の子どもと関わる横のつながりも大切ですが、こうした年齢を超えた縦の繋がりが保護者の気持ちを前向きにしたり、先の見通しを持ったりとより良い子育てに繋がっていくのを感じました。保護者の方は「こうやって自分の子どもの事を話せる場は少ないけど、ここなら“分かるよ”って言ってもらえるし、私も他のお母さんの話を聞いて“同じ思いだ”って思えるんです」と笑顔で話していました。こういう機会は親子教室の大切にしている事の一つとして、これからも変わらず続けていきたいと思っています。
令和6年度4月の社会福祉法人のびのび福祉会への移行と乳幼児親子教室の江東区海辺への移転に向けて動き始めています。海辺の建物の改修工事も終了に近づいています。移行に伴い、3事業所の東京都への新規の指定申請に向けての書類作りも進めています。引っ越しに向けての準備や新しい教室の配置など考えること、やるべきことは山積みですが、一歩ずつしっかりと前に進んでいきます。大切なことは変わらず『一人ぼっちで悩む保護者を少なくしよう』という理念のもと明るい気持ちで楽しく子育てが出来るよう支援を行ってまいります。 (S)