卒室おめでとうございますー希望をもって充実した歩みをー
この2年間、新型コロナ禍のなかで、子どもたちも保護者の方も大変だったと思います。公園で満足いくまで遊べず、制約された場所での活動が多かったのではないでしょうか。 4月から小学生としての新しい生活が始まります。初めての友だち、先生,教室、そして勉強,宿題など、今まで経験したことのないことばかりです。それだけに新しい環境に慣れていくには、「不安や戸惑い」もあると思います(それはどの子も同じです)。でも、それは自分を成長させていく絶好の機会でもあります。子どもは,困難やわからないことがあったとき、自分で考えて解決していくことで成長していきます。
そして、家庭こそがいちばん安心できる居場所であり、「いろいろな悩みや緊張感」を癒やしてくれるのは、家族との関わりです。「褒めて、励まして育てる」といわれますが、あせらず、いそがず、子どものつぶやきを丁寧に聞いて家族みんなが成長していってほしいと思います。
親子教室で学んだことは、必ず子どもの心の中に成長の「大きな種」として育まれています。笑顔あふれ、学校が楽しい場所になって、通学できることを願っています。
通室しているみなさんへー子どもを主人公に支えあっていきましょうー
このお便りが届く頃には、桜も満開になっていることでしょう。最近私のところに多い相談に、「子どものある行動をどうしたらやめさせることができるか」という質問があります。年齢やこだわっている行動にもよるのですが、子どもが行動したり、騒いだりするのは、子どもなりの考え、理由があるので、その原因を知る必要があるのではないかと答えています。その時に、「ちょっと間を置いて」、なぜするのかということを子どもの気持ちになって考えてみる必要があります。そうすることで、必ず軽減・解決できる方法を見つけることができます。
かつて、私の教え子が「先生はぼくの心と通じ合えるようにしてくれた。それで先生とぼくの心は通じ合えるようになった」といいました。これこそが、「子どもと教師の関係の原点」あることを学びました。「子どもから学ぶ」ことで、子どものこころに寄り添った指導ができるのではないでしょうか。
大髙一夫(理事長)