「おやこ教室NEWS」2023年1月 N0.365

新年 あけましておめでとうございます

 久しぶりにご実家に帰省されている方、家族で旅行に出かけている方もいらっしゃるかと思いますが、都会のお正月は静かで、青空が心地よいです。凧揚げ、羽根つき、こま、福笑い、かるたに百人一首、すごろくなどお正月ならではの伝承遊びをご家族で楽しんでみてはいかがでしょうか。小学生のクラスでは一年を通して百人一首の坊主めくりが人気です。姫の札が出ると大喜び、坊主が出ると大笑い、ルールもわかりやすく、負けても「これは運だからね、次は大丈夫」と励まし「もう一回」と気持ちも立て直すことができ繰り返し遊んでいます。

 伝承遊びと言えば、教室で歌っているわらべうたもそのひとつです。♪せんべ せんべ やけた♪ と歌うと子ども達は手を出し、手のひらを焼けたせんべいに見立て、しょうゆを塗ったつもり、ぱりぱりと食べたつもりに。♪いけのはた まわって♪ と顔に触れると、過敏なお子さんは最初嫌がることもありますが、繰り返すことで♪こけ ひとつ ぽつん もひとつ ぽつん♪と耳たぶをつまむとくすぐったいと体をよじりながらもお母さんお父さんとの触れ合いに心地よさを感じて笑顔になっていきます。

 コロナ禍になり、人との距離をとること、触れ合うことを避けるように言われることも多くなりましたが、子育ても保育も介護も人と人が触れ合わないと成り立ちません。子どもが小さいうちは特に触れ合うことがコミュニケーションとして大切で、人との信頼関係を作り上げるために欠かせません。毎日出かけている公園、初めのころは手を繋ぐことができず、手を振りほどき、後ろから支えながら、あるいは離れないようにぎゅっと繋いでなんとかすぐ近くの公園にたどり着くという様子でしたが、数か月もすると子ども達から手を差し伸べ、そっと握って歩くことの心地よさを知っていきます。この人と一緒に大好きな公園に行くという見通しと信頼関係が生まれています。 引き続き感染予防に気をつけ、安心してたくさん人と触れ合って子ども達が豊かに育っていける社会になりますように願っています。今年もよろしくお願いいたします。