「私の子育て」Y3くん

まず初めに思うことがあります。兄弟でも全く違う!ということです。当たり前ですが。笑

Y3には3つ上の兄がいます。お兄ちゃんのMも2歳半の頃から親子教室に通い、3歳過ぎに自閉スペクトラム症と診断を受けました。

Mには、言葉の遅れやこだわりが強いなど、子育てのしにくさを実感したことが何度もありました。親子教室に通って、言葉が増え、いつの間にかこだわりも無くなっていきました。おかげさまで、今では大きな困り事もなく過ごしています。

 Y3はお兄ちゃんの背中を見ているからか、要領が割と良く、日常生活での動作は早くからできていました。

が、言葉が遅く、「ママ」や「パパ」、「M」は覚え、よく使っていましたが、2語文などはなかなか話すことはありませんでした。

その内、お兄ちゃんが幼稚園へ行くようになり、送り迎えでY3も一緒に行くと、言葉を発しないことが常なので、Y3がたまーに泣くと、周りのお母さんたちから「Y3が泣いてる!!」と驚かれました。

親子教室の先生に相談すると、2歳からりす組に通うことができました。

 3歳の時はさくら組へ通いました。少人数のクラスがY3には合っていたようで、言葉も徐々に増え、ひとり遊びからお友達と遊ぶことに興味を持ち出したのもこの頃だったように思います。また、オムツがはずれたのもさくら組でした。本当に先生は偉大です。私は、この数ヶ月前の夏にオムツはずしに失敗しました。

 1番大変だったのはY3の機嫌の浮き沈みでした。ちょっとの注意や、「それダメだよー」と優しくても、内容が否定的だとすぐに落ち込み、マンガの世界のように壁に寄り、頭をもたげていました。ただ、その様子も長くは続かず、2,3分すると元通り、もしくは不機嫌ながらも徐々に元通りになっていたので、Y3自身で折り合いをつけていました。たまに、気持ちの切り替えが早すぎて、私の気持ちが追いつかないことも多々ありました。

 4歳になり、幼稚園へ週4で通いました。幼稚園は、お兄ちゃんが通っていたこともあり、すんなり慣れました。ホールの場所も分かっているので、私より先に入っていることもありました。

最初の頃は、やはり大人しめのY3でした。

が、友達と関わることはできていたようで、お友達と一緒の空間で似たような遊びをしているようでした。

 さくら組からいちご組へ行き、週1の登室となりました。「いちご組行きたい」と週の後半になると言っていました。この頃にはだいたいのことは自分でできるようになりました。ただ、シャツが反対だったり、靴が反対だったりと、惜しい!ということがよくありました。というか、8割9割惜しかったです。

 この頃になると、Y3の自己主張は激しさを増し、イヤイヤ期がずーーーーっと続いているようでした。自分の思い通りにならないと落ち込み、「もーやだ!」と泣くこともありました。でも、やっぱり気持ちの切り替えが早く、すぐに機嫌もなおりました。この頃は、その気持ちの浮き沈みがめんどくさくて、大抵のことはY3の思う通りにしていた時期でもあります。

ただ、その時でも線引きはしていて、例えば買い物中、お菓子が欲しい!となった場合でも1つはOKだけど2つはダメ、機嫌が悪くなろうが泣こうがダメなものに対してはダメだと貫きました。そういう時、落ち着いてから何がダメだったのか、そしてY3はどうしたかったのかを話しました。そして、嫌なら嫌でいいけど、そういう態度は良くないこと、嫌なことは「○○だったから嫌」などと言葉で伝えることを言い続けました。

 年長になると、年下の子の面倒を見て、お兄さんになった!と実感していました。

引き続きのいちご組でも、自分のできることに関しては、下の子に教えていたようです。

 そして前から片鱗はありましたが、兄弟喧嘩も激しさを増してきました。お互い譲らず、手や足が出るようにもなりました。ある程度の喧嘩は止めに入りませんが、どちらかが泣いた時、助けを求められた時は声をかけました。が、どちらの味方にもならないようにしていました。理由があれば別ですが。

そして仲裁に入るのはこの時期が1番多かったです。そして今は私からの声かけは「うるさいからあっちでやって」に変わりました。怪我したら痛いこと、悪く言われたら腹が立つこと、どうしたら解決するか、喧嘩で学ぶことも多いとなんだかんだ理由をつけて放っておいています。そして何より兄弟喧嘩では、どんなに怪我をしても私の息子なので、まあいいか。という感じです。

とはいえ、この激しさをお友達にすることがないよう、常々お友達には優しくすること、嫌な言葉は言わないこと、手や足を出さない人を押さない、ということは小さい頃から耳にタコができるくらい伝えています。今のところ学校や幼稚園では守れているようでホッとしています。

 年長の夏休みを過ぎた辺りから、大人しかったY3は鳴りを潜めて、手を挙げて大きな声で発言したり、分からないことがあると「分かりません」と先生に伝えることもできるようになりました。そして1番驚いたのが、小さなグループでリーダー的存在になり、あれやこれやとお友達に教えていたことです。幼稚園の先生に教えてもらった時は「それ本当にY3なのかな?」と思ったほどです。

 私の1番の悩みのタネだった、Y3の浮き沈みですが、今では少なくなりました。まさかこんな日がくるとは思っていなかったので、私が1番心の中で驚いています。

今ではちょっとの注意くらいではへこたれません。が、反抗期がきたようで、たまに反発してきます。気に食わないと「お母さん嫌い!」と言うようになりました。でも愛情表現も激しさを増しました。どストレートに伝えてきます。逆にお兄ちゃんは日々の生活ではスンッて感じですが、母の日などでの手紙は重ったるい愛情を込めて贈ってくれます。そして似顔絵が未だに幼稚園児並みでかわいいです。笑

 Y3は診断まではつきませんでしたが、今でも言葉の発達はゆっくりで、時系列で話せなかったり、説明が下手だったり、指示の内容が多いと全部はできなかったりと、できないことに目を向けるとキリがありませんが、数字の読み書きができるようになり、ひらがなもちょっとずつ覚え、自分の名前も書けるようになり、つい最近ではしりとりもできるようになってきたりと、少しずつですが成長を感じます。

 4月からは小学生です。本人にはまだ自覚はないようですが、小学校へ行っても元気に過ごしてほしいと思います。そして何よりいくつになっても「お母さん大好き!」と心の中で思っていてほしいです。声には出さなくていいので。

そしてもっと欲を言うなら兄弟喧嘩はもう少し静かにしてほしいです。