新旧理事長よりご挨拶

2024年4月1日より、特定非営利活動法人子育て支援おやこから社会福祉法人のびのび福祉会に移行しました。

新旧理事長よりご挨拶申し上げます


 

子育て支援おやこ 理事長 大髙一夫

さらなる充実・発展をめざして

乳幼児親子教室の移転、修了式もすみ、新しい出発を心からお喜び申し上げます。先日、2つの会に出席させていただきましたが、親子教室設立から40年を迎え、これまで支えてきた多くの保護者、職員の皆様の努力・協力に対して心からの敬意を表します。

修了式も数回参加させていただきましたが、年々子どもたちも、職員のペープサートを一緒に楽しんだり、卒室される子どもたちを見ている姿も落ち着いていました。集団のまとまりは一人ひとりが成長していている姿の現れです。親子教室で指導を受けた子どもたちが、数年後、数十年後どのように成長したのかを見るのを楽しみにしています。

 

今後の親子教室に期待することは、1つには、どんな条件であっても、最も重要なのは、子どもたちが成長・発達していく実践の積み重ねです。実践がしっかりしていれば、いろいろな困難があっても多くの方の協力を得て、前に進むことができます。その意味で、親子教室が歩んできた歴史・理念を学んでほしいと思います。継承するということは、保護者の要求、社会の変化に応じて時間をかけて実践を創りだしていくことです。

2つめは、子どもたち、保護者の方から学び、それを共通理解にして、親子教室全体の指導力を高めていってほしいことです。親子教室だよりは、40年間にわたり発行し続け、冊子「おやこ」の毎年発行されています。その中には、無数の子どものたち願い、保護者の方の願い、実践記録がまとめられています。ぜひ、活用してください。

子どもを中心に保護者の方、指導者・職員の方がしっかりとした信頼関係をつくり、高め合い支え合う関係を創っていってください。このことが、設立以来の親子教室のすばらしい伝統です。

最後に、日本の障害をもつ乳幼児の保育・療育は、道半ばで様々な課題が山積しています。それだけに、親子教室の実践が、全国で取り組んでいる方を励まし、発展していくことを願っています。そして、どんな障害があっても、一人ひとりが社会の主人公、主権者として、自分の力を発揮して生きていける社会をめざして共に努力していきたい考えてきます。

頼りない理事長でしたが、皆さん方のご協力に深く感謝しております。


 

社会福祉法人のびのび福祉会 理事長 青柳浩二

法人統合のお話が始まり、それぞれの職員研修会や保護者説明会で、事業内容や歴史、果たしてきた役割などを情報共有してきました。その中で親子教室の支援の現場に伺いました。そこでは子どもたちが自分からすすんで遊ぶ、それも友達と一緒に楽しそうに手遊び歌を歌ったり、公園で走り回ったりしている姿や、その子どもたちの安全を確認しながら、やさしい声かけで見守る職員さんの姿を拝見しました。まさに親子教室の保育目標や大切にしていることの実践現場です。

人生の根っこを育てる乳幼児期に、こうした療育を保護者とともにたくさん経験を重ねていると、成人になって「自分らしさ」を持ち、集団の中で成長しようとする力につながっていると思います。

今回の法人統合により、乳幼児から成人期に共通の視点で支援リレーをさらに強め、すべての子どもたちの権利が認められ、やさしく受け入れられる江東区していきましょう。今後ともご支援、ご協力をお願いいたします。