乳幼児親子教室の移転につきましてお力添えいただきましたこと心よりお礼を申し上げます。
移転に伴い募金の呼びかけをさせていただいたところ、在室児の保護者、卒室児の保護者、長い間賛助会員として支えて下さっている皆様、のびのび福祉会関係者の皆様、チラシを見た、人伝えに話を聞いた、と多くの方から賛同がありたくさんの募金が集まりました。わざわざ教室を訪ねて下さった方もいて大きくなった子に会うこともできました。また、丁寧なお手紙を同封して下さった方もあり胸を熱くして拝読しました。たくさんの方々のやさしさに触れ、親子教室の歴史には数えきれないほどの人との出会いがあったのだと改めて実感しました。お陰様で無事引っ越す事ができ4月からとてもきれいなお部屋で療育を開始しています。
4月はみんなが新しい環境に一歩踏み出します。環境の変化はそれぞれですが大人にとって些細な事でも子どもにとっては大きな変化である事があります。分離クラス数年目のベテランさんでも、突然入室を渋り出すことも少なくありません。子どもが泣いている時には“また泣いてしまった”ではなく“葛藤し乗り越えようとしている”と思ってあげたいと思います。泣く時期が長く続く子もいますが、泣き方にも必ず変化があります。ちょっとした変化を見逃さず丁寧に、そして“今は悲しくても必ず楽しく遊べる時がくるよ”という気持ちで見守りたいと思う毎日です。大人はどーんとかまえていきましょう。そんな時期を乗り越えて、子ども達は今安心して過ごせるようになってきています。環境への順応力に驚くばかりです。実は乳幼児親子教室に関しては子ども達の順応スピードに保育者が付いていけておりません。二か月が経った今でも部屋の使い方や動き方など模索の毎日です。考える事は山ほどあるのですね。安心安全、楽しく、大好きな場所になれるようアップデート中です!
今年度から小学生クラスのゆり組きりん組の4年生は合同で活動をしています。月二回の活動の中で、活動内容を決める話し合いの日、実行に移す日、という進め方をしているのですが、その中で“話し合った内容のメモをとり自分で保護者に伝達する”“自分で記憶しておく”という事にチャレンジしています。これがなかなか難しく、お弁当がいらない日に持ってきてしまう事もあるのですが、間違えても大丈夫なこの場所で小さな失敗をたくさん経験し、失敗しても立ち直る力や、いつか来る大きな試練に立ち向かえる力へと繋がればと思っています。