いちご組のRの母です。
Rは、2008年10月元気な産声をあげました。
お腹にいる30週の時、羊水過多と言われ、胎児に異常があるのではと心配していましたが、その後の健診で羊水は増えておらず、許容範囲内との事で、無事40週と2日3395gで出産する事ができました。
Rが赤ちゃんの時、苦労したことは、眠りが浅くてすぐ起きてしまう事です。自分のモロー反射のピクッでびっくりして泣いて起きてしまう事が度々で、どうしたら長時間寝てくれるのか、試行錯誤し、体をバスタオルでグルグル巻いてみたり、いろいろ試してみましたが、あまり効果はありませんでした。
3ヶ月の頃、そのせいの寝不足もあってか、私自身風邪をこじらせ、咳が止まらず病院に行くと即入院という事態になってしまいました。
診断は「結核性胸膜炎」と言うもので、結核菌が原因の病気で隔離病棟に入院という事になりました。結核はご存じの通りうつると怖い病気です。幸いなことに、私は結核菌を排出していなかったので、Rにはうつっていませんでした。
1か月あまり入院している間、Rの面倒は私の母と妹が見てくれました。母から「Rがミルクを嫌がって泣いて可哀想」と聞き、私も辛かったです。
また、Rが寝てもすぐに起きてしまうので、母も妹もかなり大変だったそうです。退院してRに会えた時は本当に幸せだと感じました。
Rがだんだん夜長く寝るようになると、今度は夜泣きに悩まされました。同じ時期に生まれた友達の子どもはスヤスヤ良く寝る子で夜泣きもそんなにないと聞き、うらやましく思ったのを覚えています。
おすわり、はいはい、あんよなど、順調に成長していきましたが、1歳半になっても意味のある言葉を1つも話さないのが気掛かりでした。
意思の疎通は出来ますが、ママパパすら出てこないので、心配になり保健所に相談したところ、遊びの教室、親子教室を紹介されました。
2歳7か月頃から親子教室に通い始めました。3歳になった頃、言葉が出始め、どんどん話すようになり、急激に成長したように思います。一番気掛かりだったことが解決され素直に嬉しかったです。
その後、注意力が足りなくてよくケガをしたり、人とのコミュニケーションが下手など苦手な事と付き合いながら、どんどん成長し、今は幼稚園といちご組に通い、来年は小学校の普通級に進学します。臨床心理士の先生からは、字や動きが反転して見えてる場合がある、視覚が優位で継次処理が苦手と言われました。
確かに数字や字を反転して書いたり、耳からだけ入って来る指示だと動けない時があります、文字で書いてあっても長い単語や文だと読めません。
Rを見ていて、なんとなくこういうところは苦手なんだろうなと思っていましたが、先生に言われて納得し、きちんと認識する事ができました。
小学校に入ってからは、こういった部分を踏まえてRをフォローしていこうと思います。
Rを育てて6年ちょっと、短い期間ですが、振り返ってみるとその時その時の悩みや問題にぶつかり、右往左往して、いつのまにか解決していた、という繰り返しだったように思います。やまない雨はない、明けない夜はない、というのを実感しています。
たぶん、これからもそうなんだろうと思います。
親子教室は、私にとってもRにとっても暖かくて、背伸びしなくていい、心の落ち着く場所です。親子共々通うことが出来、本当に良かったです。
先生方、お母さん方には、温かく優しく接していただき感謝しています。
本当にありがとうございました。