「おやこ教室NEWS」2022年10月 N0.362

 夏に賑やかだった蝉の声も、いつの間にか秋の虫の鳴き声に変わりました。風も心地良くなり思いっきり外で遊べる季節になってきました。すっかりうつむいてしまったひまわりや遊歩道に落ちているどんぐりなど、日々の生活の中でも季節の移り変わりを感じる事が出来ますね。

 今年の夏は本当に暑い日が続きました。水遊びも思う存分満喫してきましたが、暑くて公園に行けない分、室内遊びも楽しみました。手足に過敏さがあるお子さんも多いので楽しみながら経験を重ねていけるような活動を取り入れています。粉から作る「小麦粉粘土」は粘土になるまでのベタベタが苦手で触れない子、粘土になった後に恐る恐る触ってみる子、型抜きなどのおもちゃを使えば少し楽しめるようになった子等反応も様々です。繰り返していく中で「楽しい気持ち」が上回ると触っても「後で洗えば大丈夫」と思えるようになってきます。先日は、片栗粉を使ってみました。粉に水を入れる事は同じでも感触は違います。ギュッと握ると固まり、手を緩めるとトロ~ッと溶けていきます。なんとも不思議な感触に子ども達は夢中で遊んでいました。小麦粉粘土は苦手でもこれなら触れるという子もいました。

世の中には色々な感触があります。実際に触ってみる事で感じる発見もあります。教室で行っている「感触遊び」はその1つです。サラサラ、ベタベタ、トロトロなどを感じる事でその物に興味を持ったり、他の物を試してみたりと世界を広げていきます。握る、ちぎる、捏ねる、丸めるなど手を沢山使う事で指先の動きや感覚を高めていく事も出来ます。過敏さがある子に対して「苦手さを克服してほしい」と考えてしまいがちですが、「気持ち悪い」「手につくのが嫌なんだ」という子どもの気持ちを受け止めながら、「でもこんなに面白いんだよ」と『それでもやってみたい』という気持ちを引き出しつつ、子ども達の苦手な気持ちとやりたい気持ちの揺れ動きを感じながら粘土遊びに誘っています。

10月15日(土)に『おやこまつり』を開催することになりました。コロナ禍による感染対策や制限のある中でのおまつりになりますが、住吉公園に子ども達の元気な笑顔が沢山集まってくれると嬉しいです。